X-T1 写真工場

富士フィルムのミラーレス一眼デジカメの使い方がわかるブログ

【撮影知識】知っておきたい晴れた日の撮影の重要ポイント

一番写真が撮りやすい天気は?

天気にもいろいろありますが、みなさんが一番写真が撮りやすいと感じるのはどんな天気ですか?

好みは人それぞれだと思いますが、やっぱり多くの人が「晴れた日が一番撮りやすい」と答えるはずです。

確かに、晴れた日は快適に撮影できるのはもちろん、ピントが合いやすく、手ブレ・被写体ブレも少なく、画質の良い低ISO感度で撮影できるなど、メリットが多い天気ですが、実は、晴れた日には「その他の天気にはない注意点がある」ということを知っておいた方が良いでしょう。

晴れた日の撮影の注意点とは?

晴れた日に撮影する時の注意点は、直射日光が当たる部分と日陰の部分のコントラストが高くなるので、直射日光が当たる明るい部分が真っ白になってしまう「白飛び」や、日陰の暗い部分が真っ黒に潰れてしまう「黒潰れ」ができやすくなってしまうことです。

白飛びも黒潰れも背景や表現として意図的に作るのであれば問題ありませんが、それ以外では致命的な問題になるので、可能な限り作らないようにする必要があります。

※白飛びの例(Nikon Coolpix P330)

日陰の落ち葉に露出を合わせたところ岩の表面の一部が真っ白に飛んでしまった。

※黒潰れの例(FUJIFILM X-T1)

滝を流れ落ちる水に露出を合わせた結果、日陰の部分の多くが黒く潰れてしまった。

白飛び黒潰れの軽減は可能か?

白飛びも黒潰れもカメラに付属している現像ソフトなどで軽減可能ですが、白飛びは僅かしか軽減できないので、一度できてしまったらその写真はあきらめて、現場ですぐに削除してしまった方が良いでしょう。

一方、黒潰れは画面上で真っ黒でも現像ソフトで大きく軽減することができるので、液晶画面で「これはダメかな・・・」と思っても一旦自宅に持ち帰って調整と軽減を試みましょう。

黒潰れの軽減例

次の画像は、先ほどの滝の写真の暗部を現像ソフトで調整したものですが、真っ黒だった滝の奥やまだら模様になっていた手前の岩場が明るくなり、肉眼で見た時に近い印象の写真になりました。

このように、黒潰れは軽減することが可能です。

晴れた日の撮影の重要ポイント

黒潰れは大きく軽減できるので、できるだけ白飛びさせないようにすることが晴れた日の撮影のポイントです。

白飛びさせないようにするには、ミラーレス一眼カメラやコンパクトデジタルカメラの場合は、ファインダー内や背面液晶にヒストグラムを表示して、それを確認しながら露出を調整します。

ミラー式の一眼レフカメラの場合は、撮影直後のプレビュー画像に「白飛び警告」が表示されるようにカメラの機能を設定して、撮影しながら露出を調整します。

ヒストグラムの見方>

左端までデータがあると黒潰れ、逆に、右端までデータがあると白飛びがあることを意味します。

露出補正などで白飛びを抑えると、右端にデータがないヒストグラムになります。白飛びを抑えると黒潰れが増えますが黒潰れは後に現像ソフトで明るく補正します。

まとめ・備考・その他

今回の記事のまとめです。

  • 晴れた日は白飛びと黒潰れができやすい
  • 白飛びはほとんど軽減できない
  • 黒潰れは大きく軽減することができる
  • 白飛びさせないようにすることが重要
  • ミラーレス一眼はヒストグラムを活用する
  • ミラー式一眼レフは白飛び警告を活用する

END