X-T1 写真工場

富士フィルムのミラーレス一眼デジカメの使い方がわかるブログ

写真の撮り方 ~ 白いものを白く撮る方法 ~

f:id:genki-power:20210830084014j:plain

白いものが白くならない理由

みなさんは、撮影した白いものがそのままの白ではなくグレーになってしまったことはありませんか?

デジタルカメラは、被写体の「色」ではなく「明るさ」を測定して露出(シャッタースピード、絞り、ISO感度)を決めているため、白いものを単純に「明る過ぎるもの」と誤判断して少し暗めに撮影しようとします。

これが、白いものがグレーになってしまう理由です。

白いものを白く撮るには?

白いものを白く撮るには、デジタルカメラが決めた露出を変更する「露出補正」という機能を使用します。

この「露出補正」は、ほとんどのデジタルカメラに付いている機能で、撮影画像を明るくする「プラス補正」と暗くする「マイナス補正」がありますが、白いものを白く撮る場合は、暗めになってしまうのを明るく修正するので「プラス補正」を加えます。

※X-T20 の場合は赤丸内のダイヤルで露出補正をおこないます。

X-T20の露出補正ダイヤル

どのくらい補正するのか?

補正する量は「白いもの」の大きさや種類によってさ違ってきますが、プラス「1.0~2.0」の補正で白いものは白くなります。もちろん、例外はありますが多くの場合はこの補正量で白くなります。

<重要ポイント>

白いものを白くするには 1.0~2.0 のプラス補正を加える!

~ サンプル ~

以下はプラス露出補正のサンプル例です。ミニカーを置いた台ニトリで購入したクリーム色の丸いイスで、主役のミニカーはホットウィールの「マツダ RX-7」でボディは真っ白です。

まずは、露出補正なしの画像です。全体的に白い画像ですが、ウィンドウが黒く面積もある程度大きいので、それほどグレー寄りになっていませんが、やはり全体的にグレーに近いです。

露出補正なし

次に「+0.7」の露出補正を加えた画像です。画面全体がやや明るくなりました。

露出補正プラス2/3

次に「+1.0」の露出補正を加えました。ボディがかなり白くなりました。見た目にも近くこのくらいがちょうど良い感じです。これで合格ですが、実験的にもう少し明るめにしてみましょう。

露出補正+1.0の画像

さらに「+0.3」の露出補正を追加してトータル「+1.3」の露出補正になりました。ホイールの白が飛んでドア部分も白飛び気味で影が薄くなっていますが、このくらいならぎりぎりの合格だといえるでしょう。試しに「+2.0」まで補正してみましょう。

露出補正+1.3の画像

「+2.0」の露出補正を加えました。やはり、いろいろな部分が白飛びしているので、商品撮影としては失敗ですが、ハッとする派手さがあるので見た人に好印象を与えることができそうです。

露出補正のし過ぎで白飛びしたミニカー

備考・その他

露出補正機能はスマートフォンのカメラアプリにも必ず存在しますので、もし使ったことがない方はアプリの中を探して活用してください。白いものを白く撮れるようになれば写真力が大きくアップします。

次回は「黒いものを黒く撮る方法」を説明したいと思います。それではまた・・・

END