【商品撮影】フィギュアの「影」を内蔵ストロボやフラッシュで消す方法
内蔵ストロボ・フラッシュは「影」が出来る?
デジカメに内蔵されているストロボやフラッシュは、暗い場所での撮影に重宝しますが、被写体やその背景に盛大な黒い影が出てしまい、写真の雰囲気を壊してしまう場合があるので、使い方には注意が必要です。
天井照明で出来た影をストロボで消す
次の写真は、自宅に飾ってあるフィギュア(ラブライブ!サンシャイン!!の黒澤ダイヤ)を普通の天井照明(LED)だけで撮影したものですが、顔やスカートの下に濃い目の影が出てしまっているため、立体感はありますが雰囲気が暗くイマイチといった感じです。
天井照明で出来た影を消すには正面から光を当てる必要があります。ということで、今度は X-T1 に付属ストロボを取り付けて撮影します。ストロボのおかげで天井照明で出来た影の多くは消えましたが、今度はフィギュアの背後の壁にストロボの光による影が出来てしまいました。
この影は、フィギュアを壁から離すだけで簡単に消すことはできますが、撮影場所が狭く壁から離せない場合も多いので、他の方法を考えなければなりません。
さて、どうすればフィギュアの後ろの影を消すことができるでしょうか・・・?
ストロボで出来る影を消す方法
その答えはこちらです。ごく当たり前のティッシュペーパーを1枚だけ使ってストロボで出来た影を消します。
使い方は簡単です。ストロボの発光部の少し先にティッシュペーパーをかざしてストロボの光をティッシュペーパー全体に当てるだけです。
そして、ティッシュペーパーをかざして撮影した写真がこちらです。ティッシュペーパー1枚で天井照明で出来る影も背後の壁にあった影も完全に消えました。
別サンプル
別のサンプルです。こちらは、天井照明だけで撮影した写真ですが、やはり顔に濃い目の影が出来てしまっているため、なんとなくフィギュアに元気がないように見えてしまいます。
そしてこちらが、ストロボ(+1.0補正)+ティッシュペーパーで撮影した写真です。明るい印象になりました。このくらい明るくなれば合格です。
撮影セット
今回の撮影セットです。フィギュアの背景で使っているのは、街の文具屋さんで買える10色の画用紙セットです。機材は以下です。
- FUJIFILM X-T1+付属の小型ストロボ「EF-X8」
- XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
- 小型三脚(SLIK ABLE 400 DX LE)
備考・その他
ティッシュペーパーがない場合は、コンビニで買い物をした時の白いポリ袋で代用できます。
END