レビュー「フジノン XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」を7年間使用した感想
フジノン「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」
フジノン「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」は、2012年に発売された富士フィルムXシリーズ(Xマウント)用の標準ズームレンズです。
画角を35mmフルサイズカメラに換算すると「27~83mm」で、広角から中望遠までをカバーしています。
開放の絞り値は「F2.8-4」と明るめです。標準ズームレンズの多くは「F3.5-5.6」や「F4.0-5.6」なので、この2/3~1段分の明るさは何かと有利です。
手ブレ補正は4段分。本体は金属製で、小型ながらずっしりとした重さがあります。
~ レビュー ~
では、レビューです。
<画質>
① 解像力
さすが富士フィルムといった感じです。
絞り開放から画面の中央から四隅まできっちり解像してくれます。
管理人は風景を撮ることが多く、画面の四隅の解像力には少しうるさい方ですが、このレンズは余裕の合格です。
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(18mm、F8、ISO400、1/400、X-T1)
② 歪曲収差
歪曲収差はとても少なく、後からソフトで補正する必要がありません。
③ 周辺光量
目でわかるような周辺光量の低下はありません。
④ コントラスト
開放から高く、モヤモヤした眠い画像になることはありません。
⑤ ボケ量・ボケ味
開放絞り値が「F2.8-4」と明るく、しかも、被写体にも寄れるので背景をぼかすのは楽です。ボケ味もとてもやわらかいです。
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(55mm、F5、ISO200、1/60、X-T1)
<AF性能>
スポーツやレースのような「速く動く被写体」は撮らないので、動的なAF性能については不明ですが、スナップや風景写真で使っている分には、とくに不満や不足を感じたことはありません。
<接写>
マクロ機能はありませんが「寄れる方」です。広角端(18mm)の場合だと、レンズの先端が被写体の15cmくらいの位置まで寄ることができます。
<手ブレ補正>
4段分と強力なので、秒単位のシャッター速度にならなければ、広角端(18mm)でブレることは少ないです。
~ 作例 ~
「フジノン XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」で撮影した作例画像です。
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(18mm、F8、ISO200、1/340、X-T1)ダイナミックな風景
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(41mm、F4、ISO500、1/320、X-T1)渓流風景
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(55mm、F8、ISO400、1/250、X-T1)紅葉する山
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(36mm、F8、ISO200、1/600、X-T1)猪苗代湖にて
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(55mm、F4、ISO400、1/220、X-T1)紅葉
~ 7年間使用した感想 ~
管理人がこのレンズを買ったのは2014年ですので、もう7年以上所有していますが、写りだけでなくレンズ本体の作りも上質です。また、小型で軽量、街中でカメラに付けて持ち歩いても威圧感がないところも、大いに気に入ってます。
メーカーの希望小売価格は、81,000円(税別)と安い方ではありませんが、これ一本でかなり広範囲の撮影が可能なので、コストパフォーマンスは非常に高いといえるでしょう。
~ 備考 ~
詳細は公式サイトでどうぞ!(^^♪
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